はじまりは政略結婚
日没から始まったバーベキューは、思いのほか智紀が手際よく準備をしていて、惚れ惚れしてしまった。
兄が得意なのは知っていたけど、智紀も上手だとは意外だ。
「これが食べごろ」
肉や野菜を取り分けてくれて、さらに惚れ直してしまう。
すると、それに気づいた涼子さんが、からかい気味に声をかけてきた。
「さっきから、智紀に見とれてるね? 逞しい姿に、惚れ直しちゃった?」
「い、いえ。そんなんじゃないです」
図星だけど、恥ずかしさを隠して否定する。
それにしても、涼子さんはいつもと変わらず普通だ。
私に「本当〜?」と笑いながら言い残し、兄の側に行った。
兄とも仲がよく、事情を知らなければ智紀を好きかもしれないなんて、想像もできないくらいだ。
そんな彼女と、写真の切ない表情で智紀を抱きしめる彼女とが一致しなくて、私はどうしても戸惑いを覚えてしまった。
兄が得意なのは知っていたけど、智紀も上手だとは意外だ。
「これが食べごろ」
肉や野菜を取り分けてくれて、さらに惚れ直してしまう。
すると、それに気づいた涼子さんが、からかい気味に声をかけてきた。
「さっきから、智紀に見とれてるね? 逞しい姿に、惚れ直しちゃった?」
「い、いえ。そんなんじゃないです」
図星だけど、恥ずかしさを隠して否定する。
それにしても、涼子さんはいつもと変わらず普通だ。
私に「本当〜?」と笑いながら言い残し、兄の側に行った。
兄とも仲がよく、事情を知らなければ智紀を好きかもしれないなんて、想像もできないくらいだ。
そんな彼女と、写真の切ない表情で智紀を抱きしめる彼女とが一致しなくて、私はどうしても戸惑いを覚えてしまった。