はじまりは政略結婚
海里には、メールで婚約破棄をしたことを伝えた。

声なんて聞きたくなくてそうしたけど、返事が返ってこなくて、かなりヤキモキした。

とにかく、写真が載らないことを祈っていたから、月曜日がくるまでは落ち着けない。

仕事も、そして兄のマンションで過ごす時間も、どこか気がそぞろでいたのだった。

そして、運命の月曜日。

朝一番に週刊誌のチェックにキオスクに走ると、写真が載っていなくホッとした。

これで、とりあえずは安心だ。

あとは、きちんと世間に公表してもらって、ネガを貰わなければ油断はできない。

一応、テレビ局では私たちの破局が噂されているらしいと、兄からは聞いている。

でもそれだけでは、きっと海里は納得しないはず。

その公表はいつになるのか、確認しようとしていた時、思いがけない人から連絡がきたのだった。
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