はじまりは政略結婚
すると彼は珍しく、すんなりと手を離さした。
「せっかくだから、涼子に会いに行くか? 確か、撮影で来てるはずだから」
「涼子さんいるの⁉︎ うん、会いに行きたいわ」
思いがけず涼子さんの名前が出てきて、テンションが上がる。
なぜなら、兄の恋人である彼女のことは、女性しても憧れだからだ。
といっても、普段はなかなか会えないのを、残念に思っていたところだった。
「ああ。ここは控え室ばかりのフロアなんだよ。涼子の控え室は、あそこ」
智紀が指差したのは、突き当たりの部屋で、足早に向かう彼の後を小走りでついて行く。
なるほど、テレビ局の割には静かだと思ったのは、控え室ばかりの場所だったからだ。
それにしても智紀は、隣で一緒に歩いてくれる時もあれば、こうやって先を行ったりもするんだからイヤになる。
もし、どこかの部屋からタレントさんでも出てきたらどうしよう。
智紀は慣れているだろうけど、私はそういうハプニングは苦手だ。
「ちょっと待ってよ、智紀ってば」
「せっかくだから、涼子に会いに行くか? 確か、撮影で来てるはずだから」
「涼子さんいるの⁉︎ うん、会いに行きたいわ」
思いがけず涼子さんの名前が出てきて、テンションが上がる。
なぜなら、兄の恋人である彼女のことは、女性しても憧れだからだ。
といっても、普段はなかなか会えないのを、残念に思っていたところだった。
「ああ。ここは控え室ばかりのフロアなんだよ。涼子の控え室は、あそこ」
智紀が指差したのは、突き当たりの部屋で、足早に向かう彼の後を小走りでついて行く。
なるほど、テレビ局の割には静かだと思ったのは、控え室ばかりの場所だったからだ。
それにしても智紀は、隣で一緒に歩いてくれる時もあれば、こうやって先を行ったりもするんだからイヤになる。
もし、どこかの部屋からタレントさんでも出てきたらどうしよう。
智紀は慣れているだろうけど、私はそういうハプニングは苦手だ。
「ちょっと待ってよ、智紀ってば」