3秒小説
にひゃくさんじゅうご


真夜中、


「みみみみみみみみみみ」


という声が聞こえて目を覚ました。


白目を剥いた、寝間着姿の父親が、ベッドの側に立ち、


「みみみみみみみみみみ」


とつぶやきながら、私を見下ろしていた。




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