風に恋して:番外編
「レオ様、後では困ります」

ガチャリと扉が開いて、セストが肩を竦めた。リアはカッと身体が熱くなって身体を起こしたレオの背中に顔を押し付けた。

「お前は――」
「ノックは致しました。ルカ様がお眠りになったのなら、執務にお戻りいただきたいのですが?」

ニッコリと笑っているであろうセストの言葉に、レオが舌打ちをする。

「……すぐに行く」

普段より少し低い声。機嫌が悪い証拠だ。

「承知しました」

セストは頭を下げて部屋を出て行った。扉の閉まった音の後、リアはレオの腕にギュッと抱き締められた。

「続きは夜だ」
「――っ」

耳元で囁やかれ、リアはビクッと身体を震わせる。

レオはそんなリアに軽いキスを落としてドレスのリボンを直してくれた。

「しばらくルカも起きないだろ。お前も休んでおくといい」

そう言って、レオは部屋を出て行った。
< 65 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop