風に恋して:番外編
――その日の夜。

「……ルカの風は水分が多い。水属性を持っている証拠だ。王家の血を濃く受け継いでいるから、今は風を多く使っているが、そのうち水も操れるようになる」

体温を分け合った後、レオはリアの頭を撫でながらそう言った。

「私の考えてること……知ってたの?」
「まぁな」

レオはリアの額にキスを落としてリアと向き合った。

「ルカは風を気に入っているから、使えないんじゃなくて、使わないだけだと思うが?」
「……うん」

リアが素直に頷くと、レオはフッと笑って唇を重ねてきた。

レオの熱に応えれば、レオの手がまたリアの身体の線をなぞり始める。

「ん……レオ、ゃ……っ」
「もう少しだけ……」

レオはリアの耳に掠れた囁きを落として、そのまま唇を首筋へ滑らせた。

冷め切っていなかった身体はすぐに燃えてしまいそうなほどに熱くなり、リアはレオの熱を受け入れた。

「このまま、俺のことだけ……考えて眠ったらいい」

甘い誘惑は、リアのためのもの。

リアはレオにギュッとしがみついて、夢を見た。
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