風に恋して:番外編
「ぱー、いうー」
「ルカ、今日は本当にダメ。レオは大事な会議中なの」

数日後、やはりいつもの時間にルカはレオに会いたがった。だが、今日はマーレ王国との外交会議が入っていて、少しスケジュールが違う。

「やぁっ!」

バフッと、リアの顔に風が吹きつける。

「っ、もう、ルカ!冷たいじゃない!」

リアは濡れた頬を拭って、ルカを叱る。

だが……

「……え?」

ハッとして手を見ると、確かに水滴がついていた。

「ル、カ?」
「うー?」

呆然とするリアを見て、ルカも不思議そうな顔をして首を傾げた。

「水……水を、使ったの?」
「う?」

リアはキュッと胸が苦しいような、身体の奥から湧き上がるような感情でいっぱいになった。
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