【完】まりあ ~人魚姫の涙~
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「この娘はマリア。記憶がなく、声が出ない。記憶が戻るまでお前がマリアの護衛として守ってくれ」
自分の主であるルイス王子にそう言われ、主の隣にいるマリアと言う女性に目を向けた。
アクアマリン色の長い髪と瞳を持つ少女が、不安そうに瞳を揺らしながらも凛とした佇まいで立っている姿に一目で心を奪われた。
なんて…、
綺麗な人なんだ---
マリアと呼ばれる少女の纏う空気は柔らかく、そしてどこか神々しく感じる。
そんなマリア…様の傍にいるだけで心が落ち着き、幸せな気持ちに満たされた。