だから、恋なんて。
「納得っていうんじゃないんだろうけど、理解はできたっていう言い方してたかな」
「納得はできない、か」
「いいんだよ、それで。自分じゃない誰かに、自分の悩みを理解してもらうってだけで充分だよ」
抱き枕もとい布団を抱きしめたままゴロゴロ転がりながら「あー、ホント寝るかも」なんていう間にスース―と寝息をかき始める。
二人がどういう結論を見つけたのはわからないけど、充分だって笑う千鶴をみてたら、こっちまで安心して眠くなる。
誰かに自分の中身をぶっちゃけて話せる。
そんな相手がいることへの羨ましさみたいなものを、気付かないように、感じないように過ごしてきたことを。
やっと素直に認められた―――そんな夜だった。