空色ホイッスル
最後は線香花火。
一ノ瀬くんに火を付けてもらって、火玉が落ちないように空いてる手で囲って風から守ったり
持っている自分の手がプルプル震えてできるだけ振動を避けたりしながら
真剣に線香花火を見つめる。
「芽衣、超必死だな!俺、線香花火じっとしてなきゃいけないから苦手なんだけど」
あ、落ちたと言って私よりも後に火を付けたのにもう終わっちゃったみたい。
「え?もう?一ノ瀬くん速すぎるよ。
風からもしっかり守らないと」
目線は線香花火に向けて、でも真面目に答える私。
そんな姿が面白いのか一ノ瀬くんはクスクス笑っていて
「もう残りの花火は芽衣が全部やっていいよ。俺がやっても無駄にしちゃうだけだし、なんか見てる方が楽しい」
と言っていた。
でも変に視線が来るからやりにくいよ。