君の存在が笑顔になる
公園にはたくさんの人が遊んでいたけど、時間が経つにつれて、だんだん減っていった。


6時を過ぎた頃、辺りは薄暗くなってきた。


「暗くなると怖いね」


「うん。おうちゃんが怖くないようにずっとそばにいるからね」


「うん」


私は千太郎の温かい手をギュッと握った。


私たちはいつも5時過ぎに家に帰っていた。


だから、もう1時間も遅い時間だ。


お母さんたちが心配しているはず。


ここの公園にいるとは多分すぐには分からないはず。


だって、ここには2回くらいしか来たことがない。


家から少し離れているから。




< 7 / 256 >

この作品をシェア

pagetop