山神様にお願い


 だけど、ホッと息をはくことが出来ない私だった。

 だって、店長にも送られてしまったなら。本当に本当に、全員に送られてしまったのならば!

「・・・・ああ~・・・・喰いちぎられる・・・・」

 実際に本人にそう宣言されているのだ、私は。

 ――――――――気をつけないといけないよ。でないと俺、喰いちぎっちゃうかもよ。

 ・・・そう、言われてしまっている。

「・・・・ううう」

 私は化粧直しも出来ずに頭を抱えた。


 鹿倉ひばり、皆に死亡メール出さなきゃならないかも・・・。





「かーなり、違うわね」

 ツルさんは一刀両断だった。

 あれ?ってウマ君は頭をかいてペロリと舌を出す。それをカウンターの中からつまみを出しながら、龍さんが苦笑して見ていた。

 ツルさんは8時入りだったのだ。やっぱり開口一番に、シカちゃん、今日のメールとその後の訂正メールは一体何事?と聞いて来た。

 で、私はそれの説明と同時にウマ君に聞いた話をしたのだ。店長が暴れたんですか?って。


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