山神様にお願い


 今回も勿論あった、リュウさんのスペシャルランチボックス!シカさんは目を丸くしていたけれど、トラさんとツルさん、俺は手を叩いて歓迎した。

 うまそう・・・どれもこれも!ううう~!お腹がすいた!

 海について、まずは上司二人が波にむかって全力でダッシュしていった。女性二人がブツブツいいながらシートを敷いたりパラソルたてたりしているのを知ってはいたけれど、俺も海へと走って行く。

 多分、ツルさんがシカさんと話したがるだろうって思ったのだ。

 あまり一緒に仕事に入ることのない俺に比べたら、女性二人は十分仲良くなっている。ガールズトークが思いっきりしたいわあ!ってこの間ツルさんが言っていたのを思い出したのもあって、俺は邪魔者だろうって海へ走ったわけ。

 先にぎゃあぎゃあ叫びながら、トラさんとリュウさんが海へと飛び込んでいる。

 ・・・・・元気だよな、あの人達・・・。10代よりも10代のようだ。うちの店には10代の若者はいないはずだけど?

 俺はちょっと苦笑してついて行ったんだった。波がキラキラ光って、眩しすぎる太陽の下、全てのものが白く輝いていた。

 で、そのすんごいランチボックスを食べている時、俺は気がついたのだった。

 リュウさんが時々ちらりとトラさんをみていること。俺はつられて店長へと目をうつす。そうしたら、トラさんはあの細目でシカさんを見ていた。

 ・・・ははあ!

 特に鈍くはないと思うけど、大して敏感でもない俺でも気がついた。

 もしかして、トラさん─────────シカさんをロックオンしてるのかな?


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