先輩は狼男?!
写真~大葉side~
俺、大葉 叶人。
実は、そこまで酔ってないし鍵もちゃんとカバンにあんの。
なんでうそついたかって?
そんなの決まってる。
望月が気になってるから。
別に変態って思われてもいいの。
だって、結構前からねらってたし。
ほら、照れて焦ってる顔とか最高。
足かけられてわざと転んだふりしたら
まんまと俺の下。
あー、理性飛ぶし。
会社の時のキャラと全然違うっておもったでしょ?
俺は、昼と夜はちゃんと分けてるから。
なんていうかさ、おれのエロスイッチはまだギリギリONじゃないし。
それにしても望月お風呂入っちゃったし。
ひまだな…
ん?なんか写真伏せてあるし
その写真を手に取ってみると
天使のような笑顔の望月とその隣に…
誰もが惹かれるような男の姿が映っていた。
「誰…こいつ…。」
すると、お風呂のドアが開く音がして
俺はその写真を元に戻し
布団にもどる。
「ふぅー♪気持ちよかったぁー」
「よかったな。」
「はい!あ、何か飲みますか?」
「あ、お茶飲みてぇ。」
「わかりました♪」
やっぱり、望月かわいいな…
それにしても、引っかかるんだよな
あの写真に映ってた男。
まさかの、彼氏とか?
でも、彼氏いたら他のやつ家に泊まらせられないし
望月そんな軽い女じゃないと思うし…
「大葉さん!お茶ですよー」
「おう、サンキューな。」
「はい♪じゃあ、明日も仕事ですし寝ますね」
「わかった。おやすみ」
「おやすみなさい」
自分の寝室に行く望月のせなかを見届けて
俺も布団にはいった。
目をつぶるとさっきの写真が頭の中で何回もリピートされる。
寝れねぇ……
俺、どんだけ望月のこと気になってるんだよ。
……。
いつか、望月の隣で笑える日がくるのか?
来るといいな…ー。
俺はそのまま眠りに着いた。