二重人格神様~金と碧の王~
グレンくんとの話のこと…どうしようって。こういう風にされると…このままいれればって思ってしまう。
「……」
黙ったまま歩く私に、グレンさんはふと、呟く。
「元気ないな…なんかあったか」
「え?」
「表情が暗い」
ほら…また、そんなこと。気にしてくれてるんだ…
「いえ…なにも…ただ、少し疲れただけです」
「…俺のせい、か」
「……へ?」
「いや、ほら…その…あれだよ、あれ」
あ、あぁ…なんの事を言っているのか、なんとなくわかった。
「そ、それも…無い事も…ない、です…かも」
って、なんて意味が分からない事言っているんだろう!そう言うと、おかしいのか珍しく
グレンさんが笑みをこぼす。
「はは。意味がわからない。どっちだよ」
繋いだ手を絡め、引き寄せられ距離が近くなる。それだけで、ドキドキしちゃうよ…。わたし、きっとグレンさんの事が好きなんだ…よね。胸が高鳴って、触れる手が熱い。
なんで、今更気づくんだろう。グレンくんにあんな事を言われて気づくなんて…バカだ。
好きだから、どうしたらいいかわからない。二人のこと、どうしたらいいのか…
無意識に酷い顔をしていたのかもしれない。俯きながら歩く私を見てグレンさんは立ち止まった。
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