二重人格神様~金と碧の王~

グレンくんとの話のこと…どうしようって。こういう風にされると…このままいれればって思ってしまう。

「……」

黙ったまま歩く私に、グレンさんはふと、呟く。


「元気ないな…なんかあったか」

「え?」

「表情が暗い」

ほら…また、そんなこと。気にしてくれてるんだ…


「いえ…なにも…ただ、少し疲れただけです」


「…俺のせい、か」

「……へ?」

「いや、ほら…その…あれだよ、あれ」


あ、あぁ…なんの事を言っているのか、なんとなくわかった。

「そ、それも…無い事も…ない、です…かも」


って、なんて意味が分からない事言っているんだろう!そう言うと、おかしいのか珍しく
グレンさんが笑みをこぼす。


「はは。意味がわからない。どっちだよ」


繋いだ手を絡め、引き寄せられ距離が近くなる。それだけで、ドキドキしちゃうよ…。わたし、きっとグレンさんの事が好きなんだ…よね。胸が高鳴って、触れる手が熱い。


なんで、今更気づくんだろう。グレンくんにあんな事を言われて気づくなんて…バカだ。


好きだから、どうしたらいいかわからない。二人のこと、どうしたらいいのか…

無意識に酷い顔をしていたのかもしれない。俯きながら歩く私を見てグレンさんは立ち止まった。


.
< 333 / 513 >

この作品をシェア

pagetop