二重人格神様~金と碧の王~
もう、グレンさんってば、よくわからない。慣れているんだか、慣れてないんだか…。だけど、その言葉の続きは…きっと、私と同じ。
「グレンさん…?」
「…あ?」
「月が綺麗ですね」
「…は?」
首を傾げるグレンさん。きっと、その意味なんかわからないだろう。振り向き、私はグレンさんの頬に手を添えた。
「人間界では、別の意味があるんです」
「別の意味?…なんだ、それ」
「こう言う事です」
背伸びをして、その唇にキスを落とす。金色の瞳を見つめ、呟いた。
「わたし『も』…グレンさんの事、大好きです」
「…え」
「部屋に行きませんか?そこで、話します。信じてますから、もう、大丈夫です」
そう言うと、グレンさんは僅かに頬をそめ、頷く。私の手を掴み再びあるく。
怖いけれど、相談しなくちゃ始まらない。大丈夫。今のグレンさんなら、なんとかしてくれるから…
心に決め、私達は部屋にもどった。
.