二重人格神様~金と碧の王~
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「で、なんの事で悩んでいた」
「あ…うん…」
部屋に戻ると、グレンさんは落ち着く間もなく先ほどのことを問う。
いざ、言うって決めたけど…その時になってしまうとなんて聞けばいいのか迷ってしまう。
でも、そんな事を言っていられない、よね。
深く深呼吸をして、私はベッドに座る。口を閉ざしたままいれば、グレンさんは隣に腰をおろし、私の言葉を待つ。
うん…いわないと…信じてるから、グレンさんのこと。
「あの、ですね…」
「あぁ」
「えっと…」
でも、なんて言ったらいいのかな。グレンくんから色々聞いたれど、うまく言葉に出来るかわからない。
「その…なんて言うか…」
「いのり」
言葉を迷う私にグレンさんは名前を呼んだ。その声に促され、振り向いた私の頭をなで言う。
「思った事を言ってみろ。上手く言おうなんて思わなくていい」
思った事を…。すこし迷った。素直に口にしていいのか。でも、素直に言わないと…言葉を迷いすぎて言えない。
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