二重人格神様~金と碧の王~

***

「で、なんの事で悩んでいた」

「あ…うん…」


部屋に戻ると、グレンさんは落ち着く間もなく先ほどのことを問う。


いざ、言うって決めたけど…その時になってしまうとなんて聞けばいいのか迷ってしまう。


でも、そんな事を言っていられない、よね。



深く深呼吸をして、私はベッドに座る。口を閉ざしたままいれば、グレンさんは隣に腰をおろし、私の言葉を待つ。

うん…いわないと…信じてるから、グレンさんのこと。


「あの、ですね…」


「あぁ」


「えっと…」


でも、なんて言ったらいいのかな。グレンくんから色々聞いたれど、うまく言葉に出来るかわからない。


「その…なんて言うか…」


「いのり」


言葉を迷う私にグレンさんは名前を呼んだ。その声に促され、振り向いた私の頭をなで言う。


「思った事を言ってみろ。上手く言おうなんて思わなくていい」


思った事を…。すこし迷った。素直に口にしていいのか。でも、素直に言わないと…言葉を迷いすぎて言えない。

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