二重人格神様~金と碧の王~
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その夜、とある別の界にて二人の男がいた。
「なんだって!?それは本当か?!」
「はい。見張りの者によると…すでにアレは…盗まれたあとでした」
その言葉に男は頭をかかえ机に触れ付す。黒い髪の毛を掻き乱し、向かいの男に言う。
「わかった。盗まれたものは仕方がない。だが、使われる前に取り返しにいけ」
「ですが…盗んだ者が誰かもわかりません。取り返しに行こうにも…どこに行けばいいのか…」
「冥界に住む神じゃないことは確かだ。俺があれを大切にしている事は知っているはずだ。盗むわけがない」
そう、ここは冥界。以前、夜会が行われた場所だ。話す男とは呉羽と配下の神。
どうやら、話を聞けば冥界でに保管されていた「あるモノ」が盗まれたのだ。
「それは、そう思います。他界の神の仕業だと。ですが、検討がつきません。一体、なんの目的で…」
「決まっているだろう。あれを使い、あやめたい者がいるんだろう」
「なにを言いますか…あれは、我々神同士では効果はありません」
「…そうだ。だから、あれを盗んだんだ」
「呉羽様…なにか、こころ当たりがあるんですか?」
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