二重人格神様~金と碧の王~
夢の中じゃなくて、やっと会えた。会いたくて、愛しかった彼。こうして、やっとの思いで触れられるのがとても嬉しい。
「いのり…」
私の身体を支えたまま、グレンさんは言う。
「あぁ…その、すぐに迎えに行かなくて…悪かった。どうしたら、いいのか…わからなくて」
「そんな事、いい…今、会えて良かったから。私も黙っていてごめんなさい…半神だって事…少し前に聞いていたんです。不安で、何も相談しなくて…びっくりしましたよね?」
その問いに、グレンさんは少し考えるように黙る。そして、金色の髪の毛に指を絡める。
「あぁ。愕然とした」
「…ごめ…ん…な、さい」
そ、そうだよね…。お父さんだって、そう言っていたんだもん。夢の中でも、そうだった。
彼らを信じたいけれど、あのとき見て、言われた事を思い出すと胸が引き裂かれる思いだ。
「あの…」
「でも…俺は、お前の心に惹かれたんだ。血とか、見た目とかどうでもいい。いのりを…その、大事に…して…あ…あい」
「え?」
「あ…あ、愛している事に、かわりはない!」
愛して…る?