二重人格神様~金と碧の王~
「……っ」
身体中が熱くなった。
やっぱり…あれは違ったんだ。グレンさんは私の事を大事にしてくれている。そう思ったら、また違う感情が浮かぶ。
グレンさんに、触れたい…
「グレンさん…っ」
顔をあげ、頬を赤くする彼の頬に手を当てる。重い身体を起こし、その唇に口付けると彼は驚いたように私をみた。
「…おまえ…具合が悪いんだから…そういう事はだな」
「だって、グレンさんが嬉しいことを言うから」
「いや…だけど…」
「夢をみて恐かったの」
もう一度唇に触れ、そのまま至近距離でグレンさんを見つめた。
「あの世界で、沢山のモノをみた。その中で、グレンさんと海鈴さんは私の事が嫌いだって…弄んでいたって言われたの」
「…」
「信じていたのに、色々なものを見て…卑屈になっていたの。もう駄目なんだって…だから、そう言ってくれて…嬉しいのっ」
あぁ、また、身体が重くなってきた。
熱もあるようで、ないような…分からない。覚醒したせいなのか、グレンさんの言葉のせいなのか。
「だから…もっと、聞きたい。もっと言ってください」
「いのり…」