二重人格神様~金と碧の王~
「あの…本当に、ごめんなさい」
吐き気、眩暈、倦怠感、熱に犯され心身ともに限界は近かった。
「気にしないで。一回、ベッドに戻りましょう?」
「…は…はぃ」
頷き、支えられながら部屋に戻ると、そこには心配そうな顔で私に駆け寄るグレンさんがいた。
さすがに…グレンさんにはあのような場所は見せたくない。
最初の時に、頑なに拒んでから気持ちが分かったのか、こうして外で待っていてくれる。
「いのり…」
「…ん」
頬にふれ、体温を確かめるように触れる。熱が相当高いのだろう。グレンさんの手が冷たく気持ちいい。
「やっぱり、薬は効かないか。おいで」
抱えるように私を抱き、そのままベッドに寝かせ、フェイランさんが用意した冷やしタオルを額に当てる。
「そうみたいね。いま、アレスが違う種類の薬を人間界に取りに行っているけれど…この様子じゃあ、それも効くかあやしいわ」
「あぁ。だが、半神だからと言って、この世界の薬を飲ませるのは危険すぎる。前のように悪化させる危険もあるからな」
頬を伝う汗を拭い、グレンさんが私の手を握った。
「いのり…ごめん。俺は何もすることが出来なくて…また、俺は、お前を守ってやることが出来ない」
グレンさん…