二重人格神様~金と碧の王~

「返事は?」

「あ…は、はい…善処します」

「だめだ」

ううっ…。少し厳しい言い方に、思わず頬を膨らませる。

「だって…」

「だってじゃねぇ。体調戻して、いつのもいのりに戻れ。お前が元気ないと、困る」

「……」

「よくなったら、天界を案内してやる。お前、この狭い場所しかしないだろ?驚くくらい、綺麗な場所が沢山ある」

綺麗な場所か。確かに、私が知っているのはこの深界だけ。それもほんの一部に過ぎない。

それを、グレンさんと一緒に…か。

「うん…行きたい、です」

「それなら、きちんと食べろ。もしかしたら、よくなるかもしれないから」

「…はい」

私の返事に満足したのか、微笑みながら頭を撫でる。

「それで、いい」

とても不思議だと思う。グレンさんといるととてもあたたかくなる。以前はドキドキとか、恐いとかそんな感情しかなかったけど…

今は、違う。海鈴さんといる時のように穏やかになる。

そういえば…色々な事があって忘れていたけれど…海鈴さんはどうなったんだろう。

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