二重人格神様~金と碧の王~
その心地よさに促されるように、私は深い眠りについてしまった。
***
それから、また数日が経過した。その数日間も、体調がよくなることはなかった。
懸命にグレンさんやアレス、フェイランさんが介抱してくれたのにも関わらずだ。
体調は悪化するばかりで、終いにはベッドから自力で起き上がることは困難な状態。
「…」
高い熱にうなされ、吐き気や身体の痛みに私はいつしか目を開ける気力すらなくなっていた。
「…いのり」
ぐったりとした私の横にグレンさんは片時も離れず傍にいてくれる。それだけが、私の希望。
「グレン…さ…ん」
掠れた声で彼の名前を呼ぶと、それに答えるようにグレンさんは手を握りしめる。
「どうした?」
「わたし…もう…だ、め…なの、かな?」
自分の身体の事だからかな?それとも覚醒してしまったせいかな?
なんとなく、もう、駄目だって事がわかる。このまま具合がよくならなければ…駄目だろう。
「そんな事はない。まだ、覚醒した事に身体がなれてないだけだ。もうすぐ…きっと良くなる」