[完]バスケ王子に恋をして。
私の正体を知っているのは……社長とマネージャーと咲羅だけ……。
葵や夏恋にも教えてない。
だから私はまた携帯を解約した……。
なぜそこまでするかって……?
東京に来たんだから……春樹に会う確率だって上がる。
もし私が顔を出したら春樹はすぐ私を迎えにくるでしょ……?
だから私は顔も出さずに毎日を生活してるんだ……
私……NANAが歌うのは切ないバラードが中心。
作詞は私自身が自分でやっている。
だからか中高生中心に私の歌は人気がある。
そんな今日……私は咲羅に呼ばれた。
待ち合わせは咲羅の家。
咲羅は一人暮らしをしていて私のマンションと同じマンションに住んでいる。
咲羅の部屋の前に来て部屋を開ける。
「咲羅ー?来たよー」
「上がっていいぞー」
呑気な声に呆れながらも私は咲羅の家の中へと入って行く。
「おじゃましまーす」
「はーい」
相変わらずきれいな紫で統一されている部屋は過ごしやすい。
ーガチャッ
仕事部屋から出てきた部屋着の咲羅はモデルという職業を物語っているスタイル。
「ちょっとその辺座ってて?」
咲羅に言われた通りふかふかのビーズクッションに座る。
すると咲羅が紅茶を持ってきて私の前のソファーに座る。
「何?話って」
「大体わかってるんだろ?」
「っ……」
最近咲羅が言ってるのは早く姿を見せろということ。
「だからいくら言われてもヤダッて言ってるじゃん」
「何で?」
そこでいつも私はてこずる。
でも今日は…
「春樹に姿見せたくないから」
私だって負けない。
「はぁー……いつになったら奈未は春樹の前に現れる訳?もうそろそろいいんじゃないの?」
そんなこと言われたって私には通用しないよ……?
だって……
……私は最初から春樹の前に再び現れる気なんてしてないんだから……
葵や夏恋にも教えてない。
だから私はまた携帯を解約した……。
なぜそこまでするかって……?
東京に来たんだから……春樹に会う確率だって上がる。
もし私が顔を出したら春樹はすぐ私を迎えにくるでしょ……?
だから私は顔も出さずに毎日を生活してるんだ……
私……NANAが歌うのは切ないバラードが中心。
作詞は私自身が自分でやっている。
だからか中高生中心に私の歌は人気がある。
そんな今日……私は咲羅に呼ばれた。
待ち合わせは咲羅の家。
咲羅は一人暮らしをしていて私のマンションと同じマンションに住んでいる。
咲羅の部屋の前に来て部屋を開ける。
「咲羅ー?来たよー」
「上がっていいぞー」
呑気な声に呆れながらも私は咲羅の家の中へと入って行く。
「おじゃましまーす」
「はーい」
相変わらずきれいな紫で統一されている部屋は過ごしやすい。
ーガチャッ
仕事部屋から出てきた部屋着の咲羅はモデルという職業を物語っているスタイル。
「ちょっとその辺座ってて?」
咲羅に言われた通りふかふかのビーズクッションに座る。
すると咲羅が紅茶を持ってきて私の前のソファーに座る。
「何?話って」
「大体わかってるんだろ?」
「っ……」
最近咲羅が言ってるのは早く姿を見せろということ。
「だからいくら言われてもヤダッて言ってるじゃん」
「何で?」
そこでいつも私はてこずる。
でも今日は…
「春樹に姿見せたくないから」
私だって負けない。
「はぁー……いつになったら奈未は春樹の前に現れる訳?もうそろそろいいんじゃないの?」
そんなこと言われたって私には通用しないよ……?
だって……
……私は最初から春樹の前に再び現れる気なんてしてないんだから……