[完]バスケ王子に恋をして。
「何すんのよ!!」
私はキッと咲羅を睨んだ。
「マジで……何で言ってくれなかったんだよ……」
「……え?」
「奈未がそんなつらいこと背負ってるんだったら言って欲しかった……」
「……ごめん……」
「でも実際傷つけてんのはうちら……奈未のこと傷つけてじゃん……」
咲羅……そんなこと思ってくれてたんだ……。
なのに私……ひどいこと言って……。
「ごめん……」
私は罪悪感で目からたくさん涙がこぼれ落ちていた。
ーギュッ
「うちも悪い……でもな?……奈未の傷がどうして深くなったのかうちにはわかんない」
「……私……春樹のこと裏切ったんだ……」
「……え?」
私はそれから事故に遭った時のことと記憶がなかった時の話を咲羅にした。
「奈未……」
「私……信じられなかった……春樹がバスケやめるまで私を思ってくれてるなんて……逆に責任感じちゃって……春樹から逃げたの……なのに……その後海斗とも付き合っちゃって……たくさん春樹のこと傷つけた……ううん……春樹だけじゃない……夏恋にだってたくさん迷惑かけた……葵にも内緒でこっちに来ちゃったし……咲羅にだって姿見せないで困らせてる……パパやママにだってどこにいるとこ教えてないし……私……悪い子なんだよぉ……」
そう……私はずっと罪悪感を持って生きている……。
だからこういう世界で生きていきたいのかもしれない……。
ただ……謎のままで……伝説のままで……。
「奈未は春樹のこと……本当は好きなんだろ?」
「……好きなんて言えないから……」
「でも!!本当は春樹に会いたいんだろ?助けて欲しいんだろ?」
「いや……!!それ以上言わないで!!」
私が……偽りの私がほどけちゃう……!!
「春樹のこと心配でしょうがないんだろ?バスケでちゃんとご飯食べれているかとか」
「いやぁ!!やめて!!」
そんなこと言われたら……もう全てがどうでもよくなっちゃいそう……!!
「本当は……春樹が好きで好きでたまらないんだろ?」
そう……私は彼を好きで好きでたまらない……。
毎日……彼を考えない日なんてない……。
でも……私が壊したから……彼の希望を……。
私が一度壊したから……感情なんて持ったらダメなんだ……。
でも……でも……でもね……?
やっぱり……
「好き……」
自分に嘘はつき通せない……。
私はキッと咲羅を睨んだ。
「マジで……何で言ってくれなかったんだよ……」
「……え?」
「奈未がそんなつらいこと背負ってるんだったら言って欲しかった……」
「……ごめん……」
「でも実際傷つけてんのはうちら……奈未のこと傷つけてじゃん……」
咲羅……そんなこと思ってくれてたんだ……。
なのに私……ひどいこと言って……。
「ごめん……」
私は罪悪感で目からたくさん涙がこぼれ落ちていた。
ーギュッ
「うちも悪い……でもな?……奈未の傷がどうして深くなったのかうちにはわかんない」
「……私……春樹のこと裏切ったんだ……」
「……え?」
私はそれから事故に遭った時のことと記憶がなかった時の話を咲羅にした。
「奈未……」
「私……信じられなかった……春樹がバスケやめるまで私を思ってくれてるなんて……逆に責任感じちゃって……春樹から逃げたの……なのに……その後海斗とも付き合っちゃって……たくさん春樹のこと傷つけた……ううん……春樹だけじゃない……夏恋にだってたくさん迷惑かけた……葵にも内緒でこっちに来ちゃったし……咲羅にだって姿見せないで困らせてる……パパやママにだってどこにいるとこ教えてないし……私……悪い子なんだよぉ……」
そう……私はずっと罪悪感を持って生きている……。
だからこういう世界で生きていきたいのかもしれない……。
ただ……謎のままで……伝説のままで……。
「奈未は春樹のこと……本当は好きなんだろ?」
「……好きなんて言えないから……」
「でも!!本当は春樹に会いたいんだろ?助けて欲しいんだろ?」
「いや……!!それ以上言わないで!!」
私が……偽りの私がほどけちゃう……!!
「春樹のこと心配でしょうがないんだろ?バスケでちゃんとご飯食べれているかとか」
「いやぁ!!やめて!!」
そんなこと言われたら……もう全てがどうでもよくなっちゃいそう……!!
「本当は……春樹が好きで好きでたまらないんだろ?」
そう……私は彼を好きで好きでたまらない……。
毎日……彼を考えない日なんてない……。
でも……私が壊したから……彼の希望を……。
私が一度壊したから……感情なんて持ったらダメなんだ……。
でも……でも……でもね……?
やっぱり……
「好き……」
自分に嘘はつき通せない……。