好きなんて言えないよ。
「じゃぁ、今日は解散だねっ。十和、間々原君、また学校でね。紺野君いこう?」



梨恋ちゃんは早く二人っきりなりたいのか駅に体を向けた。




それに戸惑うように紺野君も梨恋ちゃんの後を追おうとする。



『また遊ぼうな、逢瀬っ。お前は明日遅刻すんなよ、真斗!!」



そう手を振ると梨恋ちゃんの後を追いかけた。




「お前こそ遅刻するんじゃねーぞ!!!!」




間々原君が大きな声をあげて紺野君の背中に言った。


私はその背中を少し見つめた。



あーあ、幸せで夢みたいな時間が終わってしまった。



私も本当なら一緒に帰れたのに。



なんておもっていると今まで黙っていた間々原君が口を開いた。



「田中相当好きだよな」



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