恐怖短編集
相手は大人で、自分はまだ高校へ通っているような年齢で、相手にされるわけがなかった。


それをわかっていたので、お客さんとして店に顔を出してくれるたびに、その人の妹のようになろうと、頑張った。


「見て見て、新作できたんだよ! これね私がアイディア出したの」


両手で、焼きたての丸いパンが乗っているトレイを持って、祐樹へ駆け寄る。


「夏海ちゃんが? すごいじゃないか」
< 30 / 349 >

この作品をシェア

pagetop