恐怖短編集
「お祝い?」


「そ。夏海ちゃんの作品がデビューした記念だ」


デートだ。


そう理解した瞬間、嬉しさで胸が一杯になり、それが表情にも現れた。


「そんなに嬉しいの?」


からかってくる祐樹に、私は


「そんなことないもん」


と、嬉しそうな声で言い、すぐに部屋の奥へと引っ込んだ。



嬉しくて嬉しくて、笑顔がぽろぽろとこぼれて隠せなかったから。


しばらくの間部屋から出られなかったくらいだ。
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