恐怖短編集
孝の言葉に「見りゃわかるだろ! でたんだよ!」と東夜。


三人はその病院を振り返る事なく、早足に歩き始めた。


走ろうとしても、足場が悪くて走れないのだ。


噂で"出る″と言うのは、やっぱりあの病院の事だろうか?


でも、なぜこんな所に潰れた清水病院が?


この森と清水病院と何か関係があるのだろうか。


東夜は様々な事を考えながら、懐中電灯の明かりだけど頼りに歩いていた。


歩いて、歩いて、歩いて……。


「おい、いつまで歩くんだよ」


痺れを切らしたように孝が言った。


時計を見ると罰ゲームが終わる時間の三時が過ぎている。


でも、森の出口は見つからず、空を見上げても未だに真っ暗で何も見えない。


それ所か鳥の声さえ聞こえてこない。
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