恐怖短編集
……見るんじゃなかった。



咄嗟に顔を伏せ、わが子を手の中に抱き締める。


そこにいたのは、会社へ行っているはずの祐樹と、私の親友だった恭子の制服姿。


どう見ても、二人は普通の友達のような関係ではない。恭子の腰へ回された手、祐樹の肩にあたまをもたげる恭子。


今見たものがまぼろしでありますように。


そう願いを込めて、私はもう一度視線を移す。
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