恐怖短編集
そうだ。私は毎朝電車に乗って高校まで通っていたんだ。


毎日毎日電車内でチカンにあい、それを親友の恭子に相談して……。



では、今の自分はなに?


窓へ近寄り、その中の自分に手を伸ばす。


ここは明らかに配車となった電車の中。


その証拠に、窓の外にはナンバープレートを外された車がいつくか同じように放置されている。


「私は、なにを……」


学生カバンが、右手から滑り落ちる。


制服の胸ポケットから少しはみ出してみえる生徒手帳。
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