恐怖短編集
「嘘でしょう?」


震える手でそれを取り出し、生唾を飲み込んでから最初のページを開く。


《岸辺恭子》


その名前の上に、学年と出席番号と、恭子の笑顔の写真がある。


思わず、それを投げ出した。


「こんなの……嘘よ!」


叫びながら、制服を脱ぎ捨てる。


間違いなく、恭子の制服だ。
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