*嘘月とオオカミ先輩*



「んじゃ準備運動したらペア組んで打ち合いはじめてー」



友坂の号令に1年がバラバラと散っていく。

そして指示を出しながら金髪頭がオレの背中を叩いた。



「おいサクヤ、さっきからボーッとしすぎ」

「あー……わり」



言いつつも目は自然と彼女を追ってしまう。



こっち向けよ。



とか思いながら、ライトに照らされた白いうなじばかりが目に入った。

そして月島と緑川の会話を耳が拾う。


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