朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~


「……お手数かけます」

「いーえー」


哲の手は熱かったけど、私の肌が冷たすぎたのか、どんどん冷えていった。

マッサージするように、足先から登ってくる右手。




「て…哲」


左手は、包帯の感触で。

時折、唇を寄せて、はああ~っと白い息を吹きかけては、さする指に。




「……めっちゃエロ…い、気が…!」



ピクリと。
哲の額に、筋が浮かんだ気がした。




「………何もかも………すっ飛ばして……」

エロ呼ばわりか!



きゅ、と哲の指に力が込められた。

感覚のなかった足が、それを感じたのだから、いつの間にか毛細血管は、解凍していたのかも知れない。





「…“ごめんなさい”は!!」

「ごっ…ごめんなさいッ」

「“ありがとう”は!!」

「あぁぁっ…ありがとうっ」

「二度と離れんな馬鹿が!!」

「はいぃッ」





……あ、れ?

今、勢いに任せて…なんか凄いこと言われたよ?



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