【短】SKIP!!
◆亜澄SIDE◆


「何でもないからッ!」


あぁ、可愛くない女。


っていうかなんで涙出てくんの!?


本当はモテるのが気に入らない。


子供を宥める様に撫でる透哉。


「亜澄、こっち向いて?」


「嫌だ。」


泣いてる顔なんか見せられるかッ!


とん、と肩に触れられビクッと驚く。


「ッ、ごめんッ!」


ちょっと驚いただけなんだけど・・・。


「平気・・・。」


すると透哉はあたしの肩を引き寄せた。


もう片方の手であたしの顔に触れた。


透哉の方に顔を向かせられる。


「泣いてる、亜澄。」


「何でもないよ。」


「嘘。俺、何かした?」


「人の前では泣かないようにしてたのに。」


「ねぇ、話してよ。」


「透哉が・・・ッ!」


あたしの言葉は透哉に遮られてしまった。


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