魅惑のハニーリップ
 みんなが心配する中、チャペルで式が行なわれる時間になってしまった。

 佐那子さんは本当にどんな結婚雑誌のモデルさんよりも綺麗な花嫁姿だ。
 その佐那子さんが、お父さんのエスコートでバージンロードを歩く姿を見るだけで感激してしまう。

 神父さんの前、佐那子さんの隣りに並ぶ恭哉くんが彼女を見つめる。
 ふたりがとてもお似合いで、素敵な夫婦だと思った。

 パイプオルガンが演奏される中、賛美歌を合唱した。
 なんだか感激して胸が熱くなって、目尻に涙がじわっと滲んでくる。

「なんかいいね。感動する」

 優子も同じように感じたみたいで、隣にいる私にこっそり耳打ちした。

 式が終わり外に出ると、参列者の私たちは花びらの入ったかごを手渡され、新郎新婦を待つ。
 出てきた佐那子さんと恭哉くんにフラワーシャワーでお祝いをした。

 本当に感動的な結婚式だとふたりに見とれていると、佐那子さんが私を笑顔で手招きする。

「遥ちゃん、はい、これあげる!」

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