魅惑のハニーリップ
「はい。私も出張に呼ばれちゃって。和久井さんも一緒だったら心強いです。よろしくお願いします」
「この仕事は特にキツいからね。宇田さん、よく頑張れてるなーって思ったけど、こんなことまで用意周到とはなぁ」
少し呆れ気味に和久井さんはクスリと笑う。用意周到って……なんだろう?
「いや、遥ちゃんのことだよ。どうせ上になんとかうまいこと言って、遥ちゃんを出張先に寄越すようにしたんだろうな」
ポカンとしていた私に、和久井さんがニヤリとしながら小声で呟く。
……予想が的中してるんですけど。
「そりゃ宇田さんだって、遥ちゃんみたいな“癒し”がないとやってられないよ」
和久井さんは大袈裟に疲れたジェスチャーをして、私を笑わせてくれた。
和久井さんってこういう面白い一面も持った人だったんだ。
意外に楽しい人なのかもしれない。
「あ、ごめんね。後輩がミスりそうだから、俺行くわ」
遠くの現場の一点を見つめて、和久井さんが心配そうな顔つきに変わる。
「浅田は新人で、まだ慣れてないから仕方ないんだけどさ」
ポツリと最後に呟かれたその名前に、私の脳が大きく反応を示した。
“浅田さん”って……
「この仕事は特にキツいからね。宇田さん、よく頑張れてるなーって思ったけど、こんなことまで用意周到とはなぁ」
少し呆れ気味に和久井さんはクスリと笑う。用意周到って……なんだろう?
「いや、遥ちゃんのことだよ。どうせ上になんとかうまいこと言って、遥ちゃんを出張先に寄越すようにしたんだろうな」
ポカンとしていた私に、和久井さんがニヤリとしながら小声で呟く。
……予想が的中してるんですけど。
「そりゃ宇田さんだって、遥ちゃんみたいな“癒し”がないとやってられないよ」
和久井さんは大袈裟に疲れたジェスチャーをして、私を笑わせてくれた。
和久井さんってこういう面白い一面も持った人だったんだ。
意外に楽しい人なのかもしれない。
「あ、ごめんね。後輩がミスりそうだから、俺行くわ」
遠くの現場の一点を見つめて、和久井さんが心配そうな顔つきに変わる。
「浅田は新人で、まだ慣れてないから仕方ないんだけどさ」
ポツリと最後に呟かれたその名前に、私の脳が大きく反応を示した。
“浅田さん”って……