狼系王子とナイショの社内恋愛
やっぱりモテる人は違うんですね、と笑うと、結城さんは苦笑いをもらす。
「そんな事して後で問題にでもなったら事でしょう。
言ったでしょ、俺にも良心と良識くらいはあるって」
「そうでしたね」
笑っていると、結城さんがテーブルの上に置いてあるコーヒーを端によける。
それからそこに肘をついて少し身体を乗り出した。
じっと見つめてくる瞳が、妖美に揺れる。
「でも、正直に白状すると、冗談じゃなく気に入ってるんですよ、高橋さんの事。
一緒に話していると楽しいし落ち着くし、もっと知りたいと思う」
色気たっぷりに微笑んだ結城さんをじっと見てから、ハっとする。
「もしかして今、口説いてたりしますか?」
「ただ本当の気持ちを言っただけですけど、高橋さんがそうとるなら口説いてるのかもしれないですね」
「……あの結城さんが私をですか?」
聞き返すと笑われたけど、結城さんは口説いているって事を否定する気はないらしい。
だったら……。