接吻《修正中》
お袋の浮気を知ったのは、何年も前。

俺がこんな風に遊び始めた頃だから、結構立つ。

相手も知ってる・・・。

お袋が働く、病院の先生。

外科だか内科だか、詳しくは知らないけど・・・とりあえず・・・。

医者だ。


「・・・あの・・・ひろっ・・・さ・・・。わ、たし・・・」

「だから、言わねえって言ってんだろ」


もう何年も口にしなかったんだから、今更言ったって仕方ないだろ・・・?


「違っ・・・違うの、寛久・・・」


床に手を付き、立ち上がろうとしないお袋の手には、やっぱり中指に指輪が輝いている。


「何が違うんだよ。あんたは、男に会う時は中指にはめるんだろ?全部知ってんだ・・・」


へし折ってやりたい。

お袋の中指を・・・。


「ならもう、外しちまえよ。結婚指輪なんて」


男に会う前の、合図なんていらねえよ・・・。
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