エンドロール
これ以上憶測で話しても無駄と思い、ようやく話に目途がついてほっと一息つこうとおかわりを入れてくれていたコーヒーにようやく手をつける。
そのままじゃさすがに苦くて飲めないので、ごく自然にさも先ほどの強がりはなかったかのようにさりげなく置いてあった角砂糖を二つ摘まんでコーヒーに落とし入れた。
「それにしても園長も用心深い人物ね。あの施設にいた子どもたちのこと動向を全て調べて情報が漏れないように管理していたんだもの。
まぁそのおかげで真相に近づいたんだけれども。」
「…………。」
コーヒーを口に含み、舌で甘さを堪能しているして返答を待つ。
しかし、一向に私の言葉をキャッチして投げ返してこない。
そのかわり、こちらを鋭い目つきでジッと見つめてくる。
「どうしたの?私の顔に何かついてる?」
何をそんなに難しい顔をしているのか皆目見当がつかない。
「話は大体わかった。あとはこちらがやる。高城。やはりこいつを部屋へ。
お前はしばらくそこで大人しくしていろ。一歩も外へ出るな。」
「はぁ!?」
何がどうしてそうなったのか全くわからない。
「お前みたいなじゃじゃ馬、足手纏いだ。
おい。さっさとこのバカ連れていけ。」
するとガタイの良い大男が二人突如部屋に入ってきた。
理解もできないまま大男二人に腕を抱えられた。
「ちょっと!?何するの!?離しなさいよ!?」
天上天下。唯我独尊。傍若無人。
あんたなんて帝王なんかより閻魔大王の方がよっぽどお似合いだ。
「せめて説明くらいしなさいよ!!」
社長に向かって放たれた言葉は残念ながら届くこともなく、抵抗も虚いまま大男二人に私の両腕を掴まれて連行される。
その際に睨んで怨念を送った。
それは、私なりの今できる最大限の抵抗であった。