エンドロール



「では、あなたの今回のこの行動でご自身にどれだけ危険を強いているか気づいておられますか。」

「…危険も何も既に処刑台の上に立たされているようなものじゃない。」

もとより明日生きるか死ぬかのところで毎日戦っている身だ。

今更、断頭台に首を突っ込まれたところで大して変わりはない。


「そうですね。仰る通りです。

だけど、今回その処刑台にはあなた自身の脚で自らそこに立ったようなものですよ。菊池さん。」

「…え…?…どういう意味?」

「あなたはもう少しご自分を大事にされた方がいいですよ。」

「はぁ…。」

「社長は言葉にはしませんが、何も本当に邪魔者扱いしているわけではないのですよ。

あなたが孤児院に潜入したと聞いたとき気が気でないご様子でしたからね。

ここに閉じ込めてしまうのも社長なりにあなたを守ろうとしているのですよ。」


社長の気持ちも少しは汲んであげてくださいと最後に言い残して、そのまま私一人を部屋に残したまま扉を閉めようとしていた。

すぐに鍵を閉められまいと抵抗しようとするも高城さんの社長なりに私を守ろうとしているという言葉に気をとられて一歩動くのが遅かった。


私の抵抗も虚しく、ギリギリのところで扉が閉ざされてしまった。

すぐに扉の向こうからガチャリという鍵のまわる音が部屋に響く。


「高城さん。待って。お願い。開けてください。」


大人しく閉じ込められてなるものかと扉を外側と内側にガチャガチャと開閉を試みたり、出してくれと懇願した。

もちろんそんなことで開くわけでもなく、見事に牢獄の扉と化した。

扉の向こう側からはコツコツと遠のく足音だけが響いてきてそれを聞いて血の気が引いていくのがわかる。




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