エンドロール




すると案の定、脱出を企てていた。


「…………!?あら…いたのね…。」


オレがいることに気づかなかったみたいで、大きく目が開かれ、心臓あたりを手で擦っているその行動から心臓が激しく動悸していることが伝わってくる。

しかし、それを悟られないように必死に平然と振る舞う姿が滑稽に思えた。


「入って来るならノックくらいしなさいよ。」


思春期の娘の部屋に突如入ってしまったときの父親の気分はこういう感じなのかと一つ新たな発見をする。


「そんなこと言えた立場か。」


監禁された身でありながら、さも自分の部屋かのように言い放つのが不思議で仕方がない。


「何しに来たのよ。」

「別に。落ち込んでるかと思って見に来ただけだ。」

「暇なの?」

「悪態をつけるほど元気なのはよくわかった。」


思ったよりも普通に話せていることに安堵する。



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