エンドロール



「どこで手に入れたのかはまだわからない。ただ、孤児院を脱出する時にトシにこれを渡されたの。」


紙に包まれた錠剤をこちらに見せてくる。


「何の薬かはわからないけれどもしかして研究に関係するものかも。」

「……なぜそれを早く言わない。」

「人の話を聞かずにさっさと閉じ込めてしまったのはあなたじゃない。」


孤児院に潜入したと聞いた時、全身から体液が噴き出るような恐怖と焦りを感じたのはは未だに鮮明に覚えている。

しかし、オレとしたことがどれだけ余裕がなかったのかと己の未熟さにはぁと呆れたように大きなため息をついて頭を抱えた。


「わかった。調べさせる。」


薬を美紅から受け取って懐に仕舞った。




< 277 / 319 >

この作品をシェア

pagetop