エンドロール


「それはそうと明後日、小宮が出所する。」

「はぁ!?なんで!?」

「今回のこの件裏で糸を引いてるのは御堂だ。これがどういうことかわかるか?」

「小宮は御堂と手を組んだのね。」

「そういうことだ。」

そもそも小宮を刑務所にぶち込んだのは御堂。

その張本人自ら小宮の出所の手助けをしたということは、おそらく研究を完全体にする計画が成立したということ。


「最悪ね…。」

「だけど小宮は御堂に反発していたのでしょう?なぜ、急にまた御堂の元に帰ることを選んだのかしら?」

「小宮にはもう時間がない。」

「どういうこと?」

「小宮の妻、弘原海京華はもう限界だ。」


なるほど。それは小宮自身ももちろん承知のはず。

つまり、妻を死なせないために薬を完成させる。

そのために手段はもう選んではいられないということである。




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