エンドロール
「やっぱり小宮に会わないとダメね。」
「会ってどうする。」
「会って確かめたいことがあるの。どうにかして会えないかしら。」
出所すれば御堂やその関係者が側にべったりとつくのは目に見えている。
そうなれば接触は難しい。
美紅はそれでも会えるのかと懸念しているのだろう。
「それなら大丈夫だ。」
「どういうこと?」
「まぁ時期にわかる。」
「時期にって…。」
美紅の懸念をよそにオレには近いうちに小宮と対峙する確信がある。
だけど、今はまだ教えない。
「わかったらさっさと帰るぞ。」
先に立ち上がり、手を差し伸べた。
どういうことか気にしている様子ではあったが、オレにちゃんと考えがあると察したようで特にそれ以上ツッコんで来ることはなかった。
ただ不服そうに美紅は素直にオレの手を取り、立ち上がった。
そして、今日の夕飯は何にしようかと呟く美紅にとボンゴレが食べたいと返答すると暢気ねと呆れながら薄っすら微笑む。
まさかこんな他愛もない会話を誰かとする日が来るとは夢にも思っておらず、こういうのも悪くないなと穏やかな時間を噛み締めながら帰路についた。