エンドロール
とにかく、この状況で社長が目覚めたらどんな顔をしたらよいのかわからないので、起こさないように抜け出そうとまず鬱むせの体制のまま足から腰へと下半身からベッドの外へ身体を乗り出した。
すると徐々に床の冷たさが足から伝わっていき、体温が奪われていく。
しかし、順調にお腹あたりを越えようとしたところで思惑は外れてしまい、強く腕を引っ張られてその反動でまた社長の腕の中へと引き上げられてしまった。
「しゃ、社長。起きたの?」
「……………。」
返事がない。
「社長。起きたなら放して。」
「……………。」
寝ているのか寝たふりなのか一向に何らかのアクションが返ってこない。
「しゃt…「うるさい。連れ込んだのはお前だろう。」
……ん?え?いまなんて言った?連れ込んだ?誰が?
……わたしが?
思いもよらない言葉に頭ついていかない。
「ちょっと説明しなさいよ!?連れ込んだって何!?」
勢いよく顔を上げて、今度は無駄に綺麗な顔が文字通り目と鼻の先に社長の顔を見る。
しかし、眠っているようで何の返事もない。
ただ、覗き込んだ寝顔は高い鼻に形のいい唇。羨ましいほどに綺麗な肌にまつ毛長いなと不覚にもその端正な顔立ちに見惚れてしまった。