エンドロール
車を走らせる高城さんの後部座席でどこに連れて行かれるのかドギマギしていた。
なのに裏切られたかのような気分だ。
どこか特別な場所にでも行くかのような雰囲気だったはずだ。
その心積もりをしていたのにまさかこんな見慣れた場所にたどり着くなんてある意味予想を外す。
「なんで?」
「なんでも何もないだろ。少し早いが問題ないな。」
同じく後部座席で私の隣に座る社長が自身の腕時計で時間を確認して当たり前だろと言わんばかりの表情で言い放つ。
「問題大有りよ。今、こんなとこに来てる場合じゃないでしょう?」
「何言ってる。これはお前の本文だろうが。」
確かにそうだ。私は高校生。しかも、受験真っただ中の三年生。
だけど今朝のあれはなんだったのか。
これから何かあるからお前も一緒に来いっていう意味とばかり思っていた。
だから、結構身構えていたのにこれでは拍子抜けだ。