エンドロール
自分を守るついでに子ども達を助けて欲しいなんて今考えたら無茶苦茶なことに巻き込んだ張本人は、のうのうと安全に学校まで送り届けられて日常生活を送っているのにも関わらず、とばちりで潜入させられたトシに危険を強いている。
なんだかいたたまれない。
「今更何気にしてんだよ。」
トシは腐ってもあの帝王の部下だからなのかどうにも勘がいいみたいで、私の心情を電話越しで察している。
だけど、私はなんのことよと誤魔化すかのようにシラを切る。
「ボスは奴のこと追ってたんだ。遅かれ早かれこの件についてぶつかっていた。それが少し早くなった。それだけだ。お前が気に止むことはない。」
それでも、私が気にしていることをドンピシャに当ててフォローを入れてくる。
「それでも私が巻き込んだのには変わりないわ。」
「まぁ、否定はしないな。こんな無謀な潜入お前がいなかったらやらなかっただろうし。」
「グウの音も出ません。」
本当に何の弁明の言葉も見つからない。
「だけど、ここに来なかったら現実を知らないままだったとやつを失脚させてはいお終いってことになってたと思う。そう考えるとお前も強ち間違いでも無かったのかもって考えてるオレがいる。」
「ありがとう。トシ。。」
「勘違いすんじゃねぇぞ。別にお前がした事を肯定してるわけじゃねぇからな。」
「それを言ったらのこのこ付いてきたあなたの行動も肯定されなくなるわよ。」
「ほんとかわいくねぇな。」
別にトシに可愛いと言ってもらおうなんて思ってないし、むしろどう思われてもいいとさえ考えている相手にわざわざ愛嬌ある言葉なんて使わない。