エンドロール
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乾いた空気。
窓一つない薄暗い部屋。
かつ丼でも食べたくなるような異様な雰囲気。
アクリル板越しに対峙する。
透明の壁に仕切られた向こう側には頬が痩せこけてこちらに向かって椅子に腰かけている。
時々、古いパイプ椅子だからか少し体制を変えると軋む音が部屋に反響する。
「珍しい人が訪ねて来るもんだ。お噂は聞いていますよ。水嶋さん。」
「オレを知っているなら話は早い。」
「残念ながらあなたに話すことは何もない。例えあったとしてもあなたに話すメリットがないからな。」
「そうか。ならば、弘原海京華は今うちにいると言ったら?」
「……誰のことかわからんな。そんな人間私は知らない。無関係だ。」
少し間があったし、何より目を反らした。目は口ほど物を言うと言うが、まずはそこからか。
「……そうか。ならば、うちには必要ないな。美紅。高城に連絡しろ。弘原海京華をどこかの森に捨てて来い。」
小宮もとい弘原海からどうやって話を聞きだすのか黙って見守っていたら、随分物騒な言葉が耳に入ってきた。
あまりにも突拍子のない言葉に正気で言っているのかと疑う。