エンドロール
「京華には指一本触れるな。手を出せばいくら水嶋組の次期当主だとしても貴様の無駄に小綺麗な顔を切り刻んで二度といっそ死んだ方がマシだと思うほどの恐怖を味わわせてやる。」
「ほぅ。それは興味深いな。一体どんな方法でこのオレを恐怖の底に叩き落してくれるのか想像するだけでワクワクするよ。」
社長は、挑発するかのように不敵な笑みを浮かべる。
「やはりいっそのこと、今すぐにでも弘原海京華の首をお前の目の前に差し出してやろうか。」
まさに一触即発。二人の視線の交わるところに火花が散っているような幻覚が見える。
「社長。茶番はそのくらいにして。話がそれてる。」
さすがにこのままでは埒が明かないと見かねて、話の軌道修正をした。
「弘原海さん。お二人の間にはお子さんがいらっしゃいますよね?今どうしてるのですか?」
「さぁ。なんのことでしょう。私には子どもなんていません。」
「では一度質問を変えましょう。あなたは奥様である弘原海京華さんを助けるためにイクリプス計画に参加した。間違いないですね?」
「一体何の話か皆目見当がつかないね。私はただ昔務めていた孤児院の子どもの死体が見つかってその汚名を着せられているだけだ。」
自分は何も知らないとここまできてあくまでもすっとぼけるつもりらしい。